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受賞歴
受賞歴
令和元年度『全建賞』を受賞しました
2020.06.30
令和2年6月30日、令和元年度『全建賞』を受賞しました。
全建賞は、全日本建設技術協会が、我が国の良質な社会資本整備の推進と、建設技術の発展を促進するために設け、昭和29年に第1回表彰が行われた歴史と伝統のある賞です。
賞が決定されるまでには、国土交通省の各担当部署による予備審査、その後の学識経験者を交えた本審査などの手順が踏まれ、今年度は303の応募事業の中、79事業が選定されました。その中で、『ドローンなどロボット技術を活用した各務原大橋の定期点検』で各務原市が受賞され、弊社はその点検会社として受賞することができました。
はじめに、今回点検を行った各務原大橋は、一級河川木曽川に架橋された橋長594m、全幅17mのPC10径間連続フィンバック橋です。平成16年11月の旧川島町との合併を機に、両地域の市民交流の拡大、隣接する愛知県域との広域交流の活性化等を目指し、平成25年3月24日に架橋しました。
事業の概要は、定期点検するに当り、通常の橋梁点検車では困難で、超大型橋梁点検車を使う必要があり、費用面や技術面で多くの課題がありました。そこで各務原市と岐阜大学で協定を締結しドローンなどのロボット技術を用いて橋梁点検に取り組みました。またこの取り組みでは点検に求められるロボット技術の精度の検証や各種調査機器の性能評価を行うとともに、今後他自治体でもロボット技術を用いた点検が進むよう基準や指針を作成しました。
事業の成果としては、橋梁点検の前に「ロボット技術による事前調査」を岐阜大学が行い、事前調査を踏まえた「橋梁点検車等による近接目視点検」を弊社が行いました。結果、大幅に点検の効率化が図られ、超大型橋梁点検車の仕様日数が60%短縮されるとともに、点検費用についても600万円縮減、また交通規制期間も短くなり交通渋滞などの社会的影響の軽減にもつながりました。
一般社団法人 全日本建設技術協会 月刊建設2020年8月号『特集 令和元年度表彰』より
また岐阜大学がロボット技術を取り入れた橋梁点検計画の検討をするに当たり、岐阜大学と弊社は『岐阜大学SPI実装プロジェクト』を締結し、11回のWG会議等を行ない点検計画書を作成しました。
今回の点検業務は、最新のロボット技術等と弊社の今までの橋梁点検のノウハウ・技術を活用した、産・学・官の連携業務であり、このように高い評価を頂いた事業を担当させていただいたことを誇りに思うと共に、これからもさらに価値の高い社会資本整備に貢献していく所存です。